「パン屋さんのバイトすらしたことがないけれど、独学でもパン屋さんってできるのかな?」 「オーブンとかミキサーとか、初期出費がかかりそう」 「いい歳なんで、パン職人の修行とか専門学校とか行ってる時間はない」
パン作りが大好きで、いつか自分の店を開いて、自分が焼いたパンに囲まれながらパン屋さんがしたい。そんな夢を持ちつつ、今日もパン作りに励んでる方もいらっしゃると思います。私もそうでした。
まず、パン屋さんを始めるためには、資格は必要ありません。保健所の許可さえあれば、いつでもパン屋さんを始められます。はっきり言って、パン屋さんをやるという強い気持ちさえ持ち続けていれば大丈夫です。
パン屋さんになるということは、開業することがゴールではなく、オープンした日からが本当の勝負になります。よっぽどパン屋さんをやるという強い気持ちを持ち続けていないと、必ず挫折する日がきます。
わたしのような小さなパン屋でさえ、朝早くから立ちっぱなしの労働で、はっきり言ってきついです。毎日フラフラになります。
ぜんぜんお客さんが来なくて、どっさりパンが売れ残ったりすると、かなり落ち込みます。そこで前向きに、売れなかった(または売れた)原因をしっかり調べて、次に活かせる冷静な気持ちを持てるかどうかです。
- 今日は気温が高め
- 午後から雨が降った
- ムシムシして湿度が高い
- 近所でお祭りがあった
- テレビでパンの番組があった
こういうデータはとても貴重で、特に気温・湿度はノートに書きとめておくと後で必ず役に立ちます。天気予報を見て翌日の仕込みを決めたりするのです。
経営者になると、毎日のパンの売れ行きで結構気持ちが揺れます。「感情」に流されず、常に穏やかな冷静な気持ちで、熱いハートを持っていたいところですね。
まあ、予想外に売り切れちゃった時なんかは、めちゃうれしいですけど^^