開業資金の中でも、もっとも気になるのが店舗の改装費用でしょう。ある程度の専門知識と体力があれば、自分でやってしまうのが一番出費を抑えられるのですが、ほとんどの場合、業者に依頼することになると思います。
改装費用は、特別な飾りつけやオリジナルな内装でなければ、店舗1坪あたり、だいたい30~50万円ぐらいを考えておけばよいと思います。
たとえば店舗面積が5坪の改装工事なら、
5坪 × 30~50万円 = 150~250万円
ただし、お店のスタイルや立地場所などの条件で異なりますので、あくまで目安です。まず、業者2~3社ぐらいに見積もりを出してもらって、金額と内容が一番しっくりくる会社にお願いするというのがベストでしょう。
わたしの場合
外装はほぼ現状のまま使用し、内装工事はすべて自分でやりました。
専門知識は特になかったのですが、DIYは結構好きだし、この時代ネットで調べればどうにかなると思って、ほとんど自分で内装工事をやりました。はじめは業者さんにお願いするつもりで、見積もりを出してもらったのですが、5坪の面積でおよそ180万円ぐらいだったと思います。
その見積もりを見ながら、売り場のデザインや厨房の配置など色々考えていたのですが、細かいところもひとつひとつ相談するのが何か面倒そうだったので、自分で工事した場合の見積もりも出してみました。
工事はわたし1人で行い、工事期間を3ヶ月かけるとして、その間の店舗家賃と工事に必要な材料費を調べてざっくり出してみたところ、40万円ぐらいあれば十分な感じでした。業者にお願いして180万円、自分でやれば40万円ですから、140万円稼ぐことになるわけです。3ヶ月で140万円!
材料費をもう少し高く見積もったとしても、3ヶ月で100万円以上なら逆にいい収入になると考えました。しかも「DIYは楽しい!」ということで、工事は自分でやることにしました。まあ、嫁さんは不安そうな顔してましたが^^
改装工事のために購入した工具
実際に店舗改装工事に使用した工具を並べてみます。価格的には安くて、ほとんどが家庭用でしたが十分に改装工事はできました。
※リンクをクリックすると商品詳細が開きます。
- 電動ドライバードリル
価格の割りに予備バッテリーなどが一式そろっていたので購入。電動ドライバードリルはコード式より充電式がおすすめです。機能的にはこれで十分でした。6年以上経過した今でも活躍しています。 - 電動ノコギリ
壁の内側の支柱加工など、工事の初期段階で非常によく使いました。木材の切断には、電ノコがないと話になりません。 - 電動サンダー
最初は必要ないと思って、自力で磨くハンドサンダーを使っていたのですが、疲れたので買いました。^^ 小さいのにすごく仕事が速いです。壁のパテを削ったり、木材の仕上がりがとてもきれいになります。 - 延長コードリール
画像のものとは違いますが持っていました。コンセントが壁にたくさんあればいいですが、そもそも改装工事なので、電源確保は必須です。これもあちこち引っぱりまわしてよく使いました。 - 家庭用の工具一式
(ドライバー、ノコギリ、カッターナイフ、メジャー、ニッパー、ペンチなど)
主な材料
- 材木(柱、野縁、合板など)
- 石膏ボード
- 壁用塗料
- 珪藻土
- 蛍光灯
- ダウンライト
- 換気扇
- 洋式便器
- 入り口ドア
- コーススレッド(木ねじ)
- セメント
- コーキング剤
など、細かいものも挙げるともっとありました。
購入した工具や材料は、お店をオープンしてからも結構使うことが多かったので、どれも買っておいて損はなかったです。ちょっとした改装や修理でも、道具さえあれば、わざわざ業者さんを呼ばなくてもいいというのは、かなり助かりました。